NIE全国大会盛岡大会は最終日の27日、盛岡市のアイーナで分科会を開き、小中高校8校の公開授業や7校の実践発表、1校1団体のポスターセッションを行った。沿岸被災地の大槌町では特別分科会として、小中一貫校の大槌学園が復興をテーマに授業を公開した。地域や自分を知るきっかけとして、文章力や読解力を養う教材としてなど、学校現場のさまざまな取り組みを紹介。子どもたちの声が響く活気あふれる授業を繰り広げ、参加者は熱のこもった議論を交わした。

記事の感想を英語に

 大槌町の大槌高(瀬戸和彦校長、生徒191人)で新聞を活用し、英語やキャリア教育の授業を展開する鈴木紗季教諭(37)は同校で取り組む「新聞スクラップリレー」について紹介した。

 同リレーは切り抜いた新聞記事を基に、要約を日本語、記事の内容や写真の感想を英語で記入する。自分で単語を調べ、相手に伝わりやすい英文を使い、発表することで、語学力に加え表現力が磨かれるという。

 特に生徒たちが興味を示すのが、地元のことが書かれている身近な話題。自分の体験や知識も交えながら英語で表現する進歩がみられ、鈴木教諭は「新聞を授業に活用することで幅広い視点で社会を見ることができる」と効果を実感する。

 授業を見学した山田高の岩舘巧磨(たくま)教諭(25)は「英語に苦手意識がある生徒のためにも、積極的に新聞を活用していきたい」と意欲を示した。