NIE全国大会盛岡大会は最終日の27日、盛岡市のアイーナで分科会を開き、小中高校8校の公開授業や7校の実践発表、1校1団体のポスターセッションを行った。沿岸被災地の大槌町では特別分科会として、小中一貫校の大槌学園が復興をテーマに授業を公開した。地域や自分を知るきっかけとして、文章力や読解力を養う教材としてなど、学校現場のさまざまな取り組みを紹介。子どもたちの声が響く活気あふれる授業を繰り広げ、参加者は熱のこもった議論を交わした。

言葉の重み知り成長

 私立校の強みを生かし、学校を挙げてNIEに取り組む花巻市の花巻東高(小田島順造校長、生徒640人)で指導の中心を担う国語科の夏井友也教諭(44)が、新聞各紙への意見投稿の実践を発表した。

 夏井教諭は、生徒の進路指導に、新聞の活用が効果的だと感じて取り入れた経緯を説明した。「自ら発信することで言葉の重みを知り、話すことや書くことへの責任感が増した」と生徒の変化を実感。意見投稿を重ねることで、生徒の読解力や表現力が磨かれ、進路実現にもつながった。

 発表中にパソコン操作を担当した同校NIE委員会の勝山聖菜(せな)副委員長(3年)は、参加者から「取り組んだ感想を聞かせてほしい」と問われ「NIEを始めてからいろいろな新聞社のニュースを読むようになった。文章を書く力だけでなく、世の中への理解が深まった」と胸を張った。