NIE全国大会盛岡大会は最終日の27日、盛岡市のアイーナで分科会を開き、小中高校8校の公開授業や7校の実践発表、1校1団体のポスターセッションを行った。沿岸被災地の大槌町では特別分科会として、小中一貫校の大槌学園が復興をテーマに授業を公開した。地域や自分を知るきっかけとして、文章力や読解力を養う教材としてなど、学校現場のさまざまな取り組みを紹介。子どもたちの声が響く活気あふれる授業を繰り広げ、参加者は熱のこもった議論を交わした。

地域の洪水対策議論

 盛岡市の本宮小(古玉忠昭校長、児童750人)の6年1組31人は、担任の山内和子教諭(50)が「命を守る ふるさとを守る~地域の防災・減災を新聞で学び、新聞で伝える」をテーマに授業を行った。新聞記事で学んだ知識を基に、自分たちの地域で洪水が起きた際の対策を話し合った。

 洪水の記事を読んで考えをまとめた切り抜きを用い、6グループに分かれて災害時の課題や対策を議論。本宮地域でも生かすことができる対策を自助や共助の観点でまとめ「ハザードマップを事前に確認する」「災害弱者に避難を呼びかける」などの意見をグループごとに発表した。

 グループの意見交換や、全体発表で考えが広がったことをワークシートに記入。宮川未徠(みらい)さんは「大事な災害対策がたくさん発表され考えが深まった。できることから地域や学校で取り組みたい」と話した。

 同校は、北上川と雫石川の合流点が近く、大雨や洪水災害の対策を意識して学んでいる。授業後の研究協議では「児童がまとめた災害対策をどう発信するのか」と質問が出され、山内教諭は「個人新聞を作り、地域の回覧板に載せてもらいたい」と展望を語った。