NIE全国大会盛岡大会は最終日の27日、盛岡市のアイーナで分科会を開き、小中高校8校の公開授業や7校の実践発表、1校1団体のポスターセッションを行った。沿岸被災地の大槌町では特別分科会として、小中一貫校の大槌学園が復興をテーマに授業を公開した。地域や自分を知るきっかけとして、文章力や読解力を養う教材としてなど、学校現場のさまざまな取り組みを紹介。子どもたちの声が響く活気あふれる授業を繰り広げ、参加者は熱のこもった議論を交わした。

ヒット商品の鍵探る

 「商業教育におけるNIE活用」をテーマに授業を行った盛岡市の盛岡商高(猿川泰司(たいじ)校長、生徒730人)。椛沢和歌(かばさわ・わか)教諭(44)の指導で同校流通ビジネス科1年B組の37人が、書籍をヒット商品にするさわや書店(盛岡市)のマーケティングについて新聞記事やグループワークを通じ理解を深めた。

 生徒は6班に分かれ、宿題として出された手作りのポップを披露し合った。自分の紹介したい本の題材に沿って星柄の模様を付ける工夫をしたことや、一言で興味を引く言葉の表現に悩んだことなどを発表した。

 同クラスはさわや書店に関する新聞記事の読解や要約、同社の社長の講演や店舗訪問を通じ、全国に先駆けたユニークな書店づくりについて学びを深めてきた。生徒は「ポップがあることで売り上げが上がることが分かった」「将来、自分も地元企業の発展を支えられる人になりたい」と意欲を高めていた。

 椛沢教諭は「新聞にいろいろな活動が載っており生徒がさわや書店について深く知れた」と考察。県教委の担当者は「学校だけでなく、校外に出て行ったことは商業教育として望ましい形だった」と講評した。