トヨタ生産方式に代表される「カイゼン」が県内の製造業だけでなく、1次産業でも注目を集めている。二戸市では金田一営農組合(五日市亮一組合長、8人)が導入に乗り出した。担い手不足に見舞われる中、トヨタ自動車アグリバイオ事業部(愛知県みよし市)の協力を得て作業の効率化と収益強化に取り組む。

 同部の農業支援室現場改善グループの橋口正孝シニアエキスパート(62)が26、27の両日、組合事務所を訪れた。作業量と人手不足の現状を分析。同社が開発し、どこで誰が作業中かを一目で把握できるIT管理ツール「豊作計画」の使い方について指導を受けた。

 同組合はコメ25ヘクタールなどを作付け。小規模な水田が分散しており、現場の状況把握や情報共有が難しかった。昨年9月、カイゼンに着手し、本年度から本格的に取り組んでいる。

 橋口さんは「豊作計画を活用することで、広範囲に点在する水田の情報を集約的に管理できる。経営者の頭の中にある情報をみんなで共有することで各自が自分の作業が分かり、行動できる」と利点を説く。