平泉町の中尊寺・山田俊和(しゅんわ)貫首(74)、毛越寺・藤里明久(みょうきゅう)貫主(67)は23、24日の両日、岩手と秋田を結ぶ、奥州藤原三代秀衡にちなんで名付けられた「秀衡街道」を行脚している。街道に位置する北上市、西和賀町、秋田県横手市の歴史文化団体で構成し、現在は解散した同街道研究会が調査研究した縁で実現。関係者は平泉の黄金文化を支えた道を伝える機会にしようと願っている。

 初日は地元住民含め25人が、北上市和賀町岩沢の多聞(たもん)院伊沢家を出発し、街道最大の難所で同市と西和賀町を結ぶ仙人峠(436メートル)を越えた。つづら折りの細い道を登り、道中にそびえ立つ高さ約30メートル、根回り11・5メートルの姥(うば)杉(推定樹齢900年)や、秀衡が先祖の霊をまつった久那斗(くなと)神社を訪れた。同町の鷲之巣金山跡も見学した。

 毎年法話で北上市を訪れる山田貫首は「以前から一度歩きたかった道。先人の歩みを感じることは大切」と踏みしめ、藤里貫主は「岩手と秋田の交流が深かった歴史を感じた。地域の活性化に役立ててほしい」と願った。