文化審議会で一戸町の御所野遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が推薦候補に決まった19日、同町の関係者には安堵(あんど)と期待が広がった。6度目の挑戦でようやく世界遺産への第1関門を突破し、関係者は登録に向けた決意を新たにした。

 同町岩舘の御所野縄文博物館には、正午過ぎからボランティア団体のスタッフが集まり、吉報を待った。午後1時ごろに電話を受けた同館職員が推薦候補決定を報告すると、歓声と拍手で喜びを分かち合った。

 御所野遺跡世界遺産登録推進協議会の柴田俊春会長(84)は「うれしい限り。これまで長かった」と涙。御所野遺跡を支える会(上田敏雄会長)の高橋陽子副会長(70)は「世界の宝に近づいた。御所野の魅力を伝えるチャンスだ」と力を込めた。

 町は「これまで関わってきた人たちの思いが大きな後押しとなった。登録に向け全力で取り組んでいく」とする田中辰也町長のコメントを発表。同町高善寺の町役場や同館周辺は垂れ幕や看板を掲げ、祝福ムードを演出した。