文化庁は17日、2020年の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産登録を目指す、新たな推薦候補を選ぶ文化審議会の会合を19日午前に開くと発表した。選考対象は6度目の挑戦となる一戸町の御所野遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」と、4度目の「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」(新潟県)の2件。世界の宝を目指してきた本県関係者は、一騎打ちの状況を好機と捉え、期待を高めている。

 「縄文遺跡群」は4道県17資産で構成し、09年に暫定リスト入りした。だが、5度目の挑戦となった昨年7月の文化審議会では、北海道・北東北という地域文化圏が日本を代表するとした根拠や「顕著な普遍的価値(OUV)」の論理的説明が不十分などと指摘されていた。

 指摘を受けて、4道県は昨年8月に推薦書案作成プロジェクトチームを設置。「集落」という観点を軸に、17遺跡の価値や関連性を分かりやすく説明することや、約1万年間続いた縄文文化の特徴を強調する方向で改訂作業を進めてきた。今年5月には外国人研究者を迎えて国際専門家会議も開催。表現を細かく見直すなど、英語版の推薦書案の検討も進めてきた。