八幡平市の安代地域で15日、横間虫追い祭りと田山地区の3集落統一祭典がそれぞれ行われた。山あいに住民や子どもたちの威勢のいい掛け声が響き、地元の繁栄や五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災などを祈った。

虫追い声高に

 【横間虫追い祭り】横間地区で行われ、同祭り保存会(畠山正徳会長)のメンバーや住民、岩手大の学生サポーターら約70人が参加。悪い虫を払うとされる鬼に見立てた男女一対のわら人形を掲げ、「五穀豊穣、稲虫払え、豊作祭りや」の掛け声とともに地区内を練り歩いた。

 同祭りは1783(天明3)年の大飢饉(ききん)を機に始まったとされる。人口減少や高齢化で開催が危ぶまれた時期もあったが、畠山会長(71)は「住民同士のつながりを確かめる大事な行事。今後も長く続けたい」と力を込めた。

先祓い勇壮に

兄川稲荷神社の境内で先祓いを披露する若者たち

 【田山地区統一祭典】田山地区の田山、折壁日泥(ひどろ)、兄川の3集落の神社周辺で行われた。地元の子どもらが「先祓(はら)い」を披露してみこしが通る道を清め、地区内を巡った。

 兄川集落では、兄川稲荷神社境内などで地元出身の大学生から2歳児までの18人が先祓いを披露。そろいの衣装に身を包み、刀を使った勇壮な舞を繰り広げた。