2020年東京パラリンピックの5人制視覚障害者サッカーブラジル代表チームの事前合宿誘致を目指す遠野市で、12日の同国関係者視察に向けて「おもてなし」準備が進められてきた。市学校給食センター(菊池幸司所長)は、遠野中での「交流すまいる給食」で提供するブラジル料理を担当。異文化生活で重要な食事面の不安解消につなげ、合宿地としての魅力アップを目指す。

 舌触り滑らかなインゲン豆が、濃厚なスープの中でとろける。ブラジルの国民食である豆シチュー「フェジョン」は、毎日のように食卓に並ぶおふくろの味だ。「やっとまろやかになった」。一からレシピを研究してきた同センターの栄養教諭菅原史子さん(43)は、ポイントの「とろみ」に手応えを示す。

 菅原さんにとって、ブラジル料理は初の経験。インターネットで探したレシピを参考に試作したが、強すぎる塩味が気になった。「現地の人も、遠野の子も満足できる味の着地点を」と、1カ月間試行錯誤。しょうゆやニンニクの量を調整し、地元野菜も使った「日伯融合」のオリジナルフェジョンを完成させた。