世界文化遺産の構成資産となっている平泉町平泉の中尊寺(山田俊和貫首)は7日、金色堂の保存状態を調査するため、国宝中尊寺金色堂保存環境調査専門委を設置した。金色堂は1968年の昭和の大修理から50年が経過し、板壁に隙間が生じるなど経年劣化が進んでいる。同日は建築や漆芸などの専門家5人の委員が初の現地調査を実施。保存方法や修理の必要性などを検討し、本年度末までに報告書をまとめる。

 同日の調査は冒頭のみ公開され、山田貫首が委員に現状を説明。約1時間の調査を終えた同専門委員長の浜島正士(まさじ)文化財建造物保存技術協会顧問は「想像よりも建築に関してはしっかりしていた。保全、修理に役立つよう、さまざまなデータを取りたい」と語った。

 8日、同町で同専門委の初会合を開き、現地調査の内容と中尊寺の調査資料も踏まえ意見を交わす。今後3、4回会合を開く予定。