盛岡市動物公園(辻本恒徳園長)は仙台市の市八木山動物公園、秋田市の市大森山動物園と連携し、アフリカゾウの繁殖に取り組む。アフリカゾウは近年国内で繁殖例が少なく、将来国内での飼育展示が危ぶまれる。盛岡市動物公園によると、アフリカゾウの繁殖で複数の動物園が連携して取り組むのは国内で初めて。まずは仙台と秋田でメスを交換。現状のペアに繁殖の可能性がある盛岡は支援に回るなど3施設が情報共有し、繁殖成功を狙う。

 盛岡では現在、たろう(雄、28歳)とマオ(雌、16歳)の2頭を飼育・展示する。マオには定期的に発情が見られ、交尾も確認されているが妊娠には至っていない。

 これに対して、仙台は29歳の雄1頭、52歳と29歳の雌2頭、秋田はどちらも29歳の雄、雌1頭ずつを飼育する。3施設とも繁殖適齢期(10~40歳)のゾウがそろうが、仙台と秋田の雌は卵巣活動が停止し発情も見られない。

 そこで今年秋にも仙台と秋田の29歳の雌を交換。ペアを変え、雌に発情の回帰を促す。盛岡のゾウは繁殖行動が見られることから当面は移動しないが、ゾウ移動のノウハウを生かして輸送を支援。将来的な雌交換の可能性も含め、2施設と情報共有を進める。