本県の北上山地(北上高地)が建設候補地となっている研究施設・国際リニアコライダー(ILC)の誘致実現に向けた機運が久慈市で高まってきた。県北沿岸地域の波及効果を期待したもので、市などは誘致活動に積極的に参画するため講演会を開き、支援の在り方を模索。北欧やカナダに似た景観を有したシラカバ群生地帯の平庭高原を売り込み、海外から移り住む研究者やその家族の保養地として名乗りを上げることを目指す。

 市が同市山形町の平庭山荘で5月31日に開いた講演会で、県科学ILC推進室の佐々木淳室長は、研究者は休暇期間にアウトドアや趣味を楽しみ自然への関心が高いと指摘。平庭高原について「リフレッシュできる環境をつくり、働き掛ければ保養地となる可能性は十分にある」と助言した。

 講演会を共催した平庭高原「森の恵み・白樺(しらかば)の一滴」活用推進協議会(下舘満吉会長)によると、平庭高原は31万本以上のシラカバが群生。同協議会が2015年に「日本一の白樺美林」を宣言した自然の景観美を誇る。