就学前に慣れ親しむ

真剣なまなざしで、新聞をめくりながら顔写真探しに挑戦する川岸保育園の園児

 教職員経験者らが地域でNIE活動に取り組む北上市の「ぴぴっと(PPT)研究会」(小笠原味佐枝会長)は、7月の全国大会で日ごろの活動を紹介するポスターセッションを行う。6日は同市の川岸保育園(伊藤典子園長)を訪問し、年長組を対象に読み聞かせなどを実践した。

 同日は年3回行う「新聞であそぼう」の1回目。読み聞かせ以外にも「顔写真探し」、広げた新聞を「島」に見立てて、新聞の広さを体験するゲームを行った。

 ▽読み聞かせは聞く力を養う▽「顔写真探し」は視覚による認識力や集中力を高める▽「島」ゲームは新聞紙の大きさを実感するとともに園児同士の協調性を育む-ことが狙い。

 読み聞かせの記事は、サッカー教室や園児の田植え体験を活用し、身近な話題で関心を引き付けた。「顔写真探し」は人の顔が写った写真を蛍光ペンで囲み、園児らは歓声を上げながら、丁寧にペンを走らせた。「島」ゲームは最初は9枚、次は6枚の新聞紙に園児らが乗り、ゲーム感覚で新聞紙の広さを体験した。

 伊藤園長は「1時間半、子どもたちは飽きずに参加し、文字、数字に興味を持つ機会になっている」と見守った。

 講師を務めたぴぴっとの高橋きぬ代さんは「小学校への就学前はさまざまな想像力があり、この時期のNIE活動は大変有効だ」と今後の効果に期待した。

想像力豊かで効果的

ぴぴっと会員 高橋 きぬ代さん

 就学前は想像力があり認識力が急激に高まる。この時期のNIEは、小学生になる前に身に付けたい力を培う効果がある。遊びの中で、子どもたちの目は「知りたい」「学びたい」と輝いている。

顔写真探しは楽しい

年長組 武田 咲那(さな)ちゃん

 新聞の中の顔写真探しは初めて。面白くて、119個見つけた。数を数える勉強にもなった。新聞をポストから出すと、おじいちゃんが読んでくれるけど、顔探しをお母さんに話して家でもやってみたい。


 ぴぴっと(PPT)研究会

 2000年、教員経験者やPTA関係者らが親子新聞スクラップ講習会などの活動からスタート。「新聞を読んで今を語る会」を主宰する。名称はペーパー(Paper=新聞)、プラクティス(Practice=実践)、セオリー(Theory=理論)の頭文字と、フィランソロピー(Philanthropy=社会貢献)を重ね合わせた。