記事使い主権者教育

働き方改革関連法案の記事を読み、意見を交わす磐井中3年生

 主権者教育に新聞を取り入れる一関市の磐井中(皆川啓校長、生徒491人)は12日、現代社会の授業で働き方改革関連法案など岩手日報の記事2本を活用し、働き方をテーマに意見を交わした。

 3年4組の教壇に立った阿部信博教諭は法案の衆院通過を報じる記事を紹介し、「みんなで働き方を考えよう」と授業をスタートさせた。

 最初の記事のリード部分を全員で音読し、その後は各自で黙読。法案の名称や現政権で重要課題に位置付けられている意味、法案の柱などを読み取った。

 続いて、内閣府の「理想的な仕事ランキング」世論調査のワークシートで、各班ごとに「働きやすいとはどんなことか」を話し合った。

 また、今春就職した県内新入社員の仕事・暮らし意識調査を伝える記事を読みながら、最近は▽会社の安定性▽私生活を重視する-などの傾向が高まっていることも認識し、職業観の変化なども学んだ。

 佐々木祐騎さんは「新聞を読み、意見交換することでいろいろな考え方があることを知り、自分自身、しっかりと考えることができた」と振り返った。

 阿部教諭は「自分と仲間の考えが違うなど、多様な意見があることを認識し、考えを深めていくことが大事だ」と強調する。

 7月の全国大会では、昨年度行った新聞記事の掲示や世界の諸問題を考えるリポートの取り組みも含め、主権者教育における新聞活用の実践を報告する。

社会を知る新聞活用

教諭 阿部 信博さん

 新聞は事実のほかインタビューやコラムなど複眼的に社会現象を捉え、世の中を知る上で有効だ。タイムリーな話題と向き合いながら、論理的な思考力を高める新聞活用の在り方を全国大会では発表したい。

世の中の動き身近に

3年 阿部 星奈(せいな)さん

 新聞を使った授業は、テレビを見て「自分には関係ない」と思ったニュースが、実は考えなければならない出来事と気付く機会だ。世の中の動きを自分のこととしてみんなと考えることができて楽しい。


 磐井中

 山目中と中里中が統合し2015年、開校。NIE実践指定校2年目を迎え、「新聞記事を活用した授業」に力を入れる。