【東京支社】国際リニアコライダー(ILC)の技術開発に関するシンポジウムは25日、都内で開かれ、国内外の研究者約150人が協議した。ILC計画を推進する国際研究者組織リニアコライダー・コラボレーション(LCC)最高責任者のディレクターを務めるリン・エバンス氏(英国)らが日本政府に対し早期の前向きな受け入れ態度表明を改めて促した。

 高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)、LCC、東京大素粒子物理国際研究センターが主催。日米欧、中国の研究者らが参加した。

 エバンス氏は「米国や欧州、中国の加速器施設の稼働で関連技術の開発が進み、ILC実現への協力に弾みがつく良い状態になっている」と強調。欧州合同原子核研究所(CERN)の理事会が欧州の素粒子物理学研究の方向性を定める次期計画の議論を来年に始めるとして「とても重要な時期。日本政府はILCへの意思を明確にしてほしい」と訴えた。