旅行事前学習に活用

西日本新聞を読みながら訪問先への理解を深める岩手大付属中3年生

 意見文の投稿や授業での新聞活用に力を入れる盛岡市の岩手大付属中(名越利幸校長、生徒459人)の3年生159人は26日から学習旅行で福岡県を訪れる。出発を前に12日、数カ月前から学校が取り寄せている訪問先の地元紙を使い事前学習を行った。

 3年生全員が体育館に集まり、西日本新聞(本社福岡市)を一斉に広げた。なじみのない地名やニュースが詰まった紙面にじっくりと目を通し学習の舞台となる地域への関心を高めた。続いてクラスごとに、興味や関心に沿い個人テーマを決め、根拠となる情報を記事や書籍、インターネットで探した。

 学習旅行は、博多織や小石原(こいしわら)焼の人間国宝、合成洗剤が主流の時代に天然素材だけを原料にする無添加せっけんの製造を始めた会社の社長らを訪ねる。多様化する社会の中で生きるヒントを、伝統や技術革新に信念を持ち取り組む人々に学ぶのが狙いだ。

 生徒たちは、伝統工芸や無添加せっけんへのこだわりをテーマに掲げ、B組の長沢瑠宇(るう)さんは「無添加を貫く理由を聞くのが楽しみ」と胸を弾ませる。

 3年生は昨年、岩手日報への意見投稿に挑戦。掲載された意見文を校内のNIEコーナーに掲示している。生徒が活躍した記事も並び、普段から新聞に接し今回の調べ学習でも新聞を活用することにした。学習旅行の成果は、訪問先や地元の新聞社、学校新聞など対象を変えて投稿し、相手意識を持った文章に磨きをかけたい考えだ。

 7月のNIE全国大会では「新聞で発信しよう、私たちの声~教科の学びを生かした『書くこと』指導の実践」をテーマに公開授業を行う。

教科連携に取り組む

教諭 中村 正成さん

 新聞投稿を通し、さまざまな分野の意見文を書くためには各教科の連携が有効だと感じた。公開授業では社会や美術などで学んだ知識を生かし、意見文の話題や根拠を集められるようになる取り組みを行いたい。

主体的な学び見せる

3年 野田 尚太郎さん

 いつも読んでいる岩手日報同様、西日本新聞は地元の記事が多く、福岡県の地域の特色がよく分かった。付属中生は主体的に学ぶ意欲が高い。全国大会では一人一人がどう考え、どう表現するのかを見てほしい。


 岩手大付属中

 1947年発足。「よく考え、誠をもって働く人間」を教育目標にする。合唱や新聞作りの取り組みが盛ん。