緑が深みを増す季節。梅雨の合間に、トレッキングや自然観察で岩手の野山の魅力を体感したい。八幡平市で今月上旬開かれた自然観察会に参加し、楽しみ方や初心者の注意点について教えてもらった。

 観察会は、同市松尾寄木の県民の森・森林ふれあい学習館フォレストアイが催し、中高年の愛好者グループや家族連れなど29人が参加。「県民の森サポーターズ」のボランティアガイドらと一緒に、岩手山麓の名所・七滝と魚止めの滝を目指す。片道約4キロ。曇りのち晴れの予報だったが、朝から青空が広がり、木漏れ日が差す山道を進んだ。

 装備はリュックに帽子、軍手、タオルなど比較的軽装で、足元は沢を渡るために長靴の人が目立った。防寒対策にもなる上下のレインウエアは不可欠。懐中電灯は日帰りでも必携だ。鈴などクマ対策の「鳴り物」や、携帯用の蚊取り線香も身に付けたい。

 しばらくは緩斜面が続く。コケイランやギンラン、透き通るような白色のギンリョウソウなど山野草が目に付く。写真撮影は自由だが、採取は厳禁だ。

 出発から1時間半ほどで七滝園地に着いた。雪解け水と前夜の雨で七滝は水量が多く、ベテランの参加者も「なかなか見られない」というほどの迫力。自然と歓声が上がった。

 詳しい人が同行する観察会は、山歩きの基本に加え、現地の動植物や歴史なども学べる。同サポーターズの戸沢武美さん(66)は「ガイドがいれば安心できるし、大勢の方が楽しい。友だちづくりや情報交換の場にもなる。自然をもっと好きになるきっかけにしてほしい」と参加を勧める。