「座敷わらし」の宿として知られる二戸市金田一の温泉旅館「緑風荘」で撮影された観光ポスターの写真を使い「シェア(共有)しないと呪いにかかる」などとする投稿が一時、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で拡散した。投稿には不審なアカウントも記載されており、市は注意を呼び掛ける。市によると、投稿は17日までに削除されたが、地元関係者は戸惑う。

 拡散したのは、約20年前に市が作製した観光ポスターの写真。2009年の火災で焼失前の緑風荘「槐(えんじゅ)の間」で、和服姿の子どもがたたずむ。元々のポスターにはキャッチコピーもあったが、画像ではその部分が切り取られていた。

 「岩手県で撮影された、本物の座敷わらし」との説明が付けられた投稿には「イイネ&シェアしないと呪いにかかります」との記述があり、外部に誘導する不審なアカウントも記載。5月の投稿からチェーンメールのように拡散し「いいね」は約30万件に上る。

 緑風荘の五日市洋(しょう)社長は「SNS(会員制交流サイト)での写真の悪用は初めて。呪いなどありもしないもので、常連客から(旅館を)心配する声もあった」と困惑。市商工観光流通課の泉山茂利樹課長は「ポスターの無断使用で、座敷わらしが良くない使われ方で広がってしまった」とイメージ悪化を懸念する。