産後まもない母親が育児相談やリフレッシュに利用できる産後ケアサービスが、県内で広がっている。花巻市のNPO法人は滞在型施設の需要の急増を受け今春、施設を移転して専用施設化。本年度からは盛岡市など6市町が事業をスタートさせる。孤立やうつ、虐待など、育児を巡る課題に社会はどう関わるべきか。妊娠出産から産後まで、切れ目ない支援の仕組みづくりに、地域の試行錯誤が始まっている。

 「暑いと着せる服を迷っちゃって」「気温に合わせて朝夕で替えて良いのよ」。花巻市下幅の産前産後ケアハウス「まんまるぽっと」で、ママとスタッフがおしゃべりに花を咲かせた。

 この施設は同市が事業委託するNPO法人まんまるママいわて(佐藤美代子代表理事)が運営し、この日の利用は3組。手作りのランチを食べたり、母親が子どもをスタッフに預けて個室で休んだりと思い思いの一日を過ごした。

 県によると、花巻市のほかすでに遠野市、山田町で、助産師らが支援を必要とする人の自宅に出向き相談に応じる訪問型事業などを展開。本年度は盛岡、北上、奥州、一関、陸前高田、平泉の6市町で同様の事業を実施する。奥州市では10月以降、市総合水沢病院を拠点に宿泊、通所による相談対応も行う予定だ。