東日本大震災で当時の加藤宏暉(こうき)町長ら町職員39人が犠牲となった大槌町は13日、解体か保存かを巡って揺れる同町新町の旧役場庁舎の内部を報道陣に公開した。町は18日ごろ解体に着手する方針で、これが最後の記録となる。

 1階には民家から流れ着いたガスボンベが散乱。天井板を支える金具や窓、ドアのフレームはねじ曲がっていた。床が抜けた所もあり、サーバーなどの機器は傾いたまま残っていた。

 ガラスのない窓から光が差し込み、内部は明るい。風が吹き抜け、赤じゅうたんがめくれ上がった2階の議場からは間近に海が臨めた。天井付近のはりには津波の高さを示す黒い跡が残っていた。