今月の県高校総体で女子団体3連覇を果たした盛岡白百合学園高アーチェリー部の鈴木啓太郎監督(39)は、自身は選手経験のない2競技で国体優勝監督になった経歴の持ち主だ。2004年はボクシング、17年はアーチェリーで選手を日本一に導いた。常に挑戦を続ける異色の指導者は「選手本人が望むところに連れて行ってあげたい」と高い志を掲げ、情熱を燃やす。

 仙台市出身の鈴木監督は、宮城・仙台育英高、流通経大と剣道に励んだ。学生時代は部員2人と寮の6畳一間で共同生活。入部した約25人の同期のうち半数は脱落するほどの「宇宙一厳しい」練習に耐え抜いた。その経験から「人間は変われる」「弱い人間でも強くなれる」と確信。指導者の道を志し、01年に母校・仙台育英高に戻った。