世界最大級のウオータージェット推進機を搭載する双胴型高速フェリー「ナッチャンWorld(ワールド)」(1万549トン、最大定員508人)が12日、釜石市の釜石港に試験寄港した。地元の関係者は、同市が試合会場となる2019年ラグビーワールドカップ(W杯)での活用を検討。船内でのイベント利用などを視野に入れ、年度内にも方向性を固める方針だ。

 同船は同日午前8時ごろ、釜石港に接岸。全長112メートルの船体に描かれた鯨やロボットなどかわいいイラストが目を引く。1歳の長男と見に来た同市大平町の会社員沢田友紀さん(34)は「子どもも喜ぶし、釜石に多くの人を呼ぶ一つになりそう」と期待した。

 船は4階建てで1、2階が車両甲板、3、4階が客室。最大速力35ノット(時速70キロ)で双胴船のため安定性もある。現在は民間や自治体への貸し出し、特別クルーズなどに活用し、防衛省との契約で災害発生時は自衛隊員や物資の輸送に利用している。