本年度の地域環境保全功労者表彰(環境大臣表彰)に一戸町西法寺の一戸南小(菅原佳子校長、児童97人)の御所野愛護少年団と、大槌町上町の臼沢良一さん(69)が選ばれた。地元の環境を守る地道な活動が評価された。表彰式は13日、東京都内で行われる。

遺跡清掃、発信に貢献 一戸南小・御所野愛護少年団

御所野縄文公園の清掃活動に取り組んできた一戸南小の御所野愛護少年団

 一戸南小の3~6年生で組織する御所野愛護少年団は、世界遺産登録を目指す御所野遺跡(一戸町岩舘)の愛護活動に取り組んでいる。環境や歴史遺産を守る活動を通して古里の宝に理解を深め、発信していることが評価された。

 少年団は1999年発足。縄文人の暮らしや文化の学習、御所野縄文公園内の清掃などを続けている。学習の集大成として6年生は4月、修学旅行先の仙台市でPR活動を行った。

 副団長の地切陽菜(じぎりはるな)さん(6年)は「長い間活動してきたことが評価されて誇らしい」と喜び、団長の田代美幸さん(同)も「これからも頑張って、世界遺産登録を応援したい」と決意を新たにする。

希少植物保護を訴え 大槌・臼沢さん

豊かな自然環境を生かしたまちづくりを提唱する臼沢良一さん

 臼沢さんは、子どもたちに農場を貸して果樹栽培をさせるなど環境学習を推進。大槌町内に咲いたミズアオイの保全も訴えてきた。「自然を大切にするのは当たり前」とかみしめる。

 50年以上前に大槌駅周辺に咲いていたミズアオイ。埋め立てで姿を消したが東日本大震災の津波で掘り起こされた種子が2012年に咲き、自然復活した。県レッドデータブック掲載の希少種を守るよう、復興の進め方にも注文した。

 釜石市職員時代は公害課と環境課に34年間配属。工場のばいじんや、家庭排水による河川汚濁対策に尽力するなど、行政でも環境保全に貢献した。NPO法人遠野まごころネット(遠野市)理事長も務める。