遠野市、花巻市、宮古市にまたがる早池峰山(1917メートル)と、北上市、西和賀町、金ケ崎町、奥州市にまたがる夏油三山(牛形山、経塚山、駒ケ岳)の山開きは10日、それぞれ現地で行われ、登山愛好者らが新緑の自然を満喫した。

曇りがちな天気で雄大な眺望はお預けとなったが、登山道には笑顔があふれた=早池峰山

残雪踏みしめ

 【早池峰山】 遠野市の小田(おだ)越(ごえ)登山口で入山式を行い、県内外から多くの登山客が結集。曇りがちで雄大な眺望はお預けとなったが、登山道脇に咲くハヤチネウスユキソウやナンブイヌナズナなどかれんな花々が出迎えた。

 登山客は険しい岩場を越え、9合目付近の残雪を踏みしめ山頂へ。安全祈願の神事終了後には記念の絵馬が配られ、仲間らと登頂の達成感を分かち合った。

新緑に導かれ

新緑に囲まれた登山道を進む参加者=駒ケ岳

 【夏油三山】 北上市和賀町岩崎新田の夏油温泉で神事を行い、約50人が駒ケ岳(1130メートル)山頂を目指した。

 午前7時に登山口を出発。雨で道がぬかるむ中、雪渓などの景色やシラネアオイやミズバショウを眺めながら約3時間かけて登頂した。山頂は霧で絶景は望めなかったものの、参加者は「ごみの持ち帰り宣言」を確認し、夏油の自然を守る意識を高めた。