奥州市は30日、本年度の国際リニアコライダー(ILC)小学校出前授業をスタートさせた。ILC東北誘致の正念場となる本年度は、2015年に授業を始めて以来最多の15校で実施。皮切りとなった同市水沢福吉町の水沢南小(西前和恵校長、児童654人)では、5年生97人が宇宙誕生の謎に迫るILCの可能性や地域への波及効果を学んだ。

 市ILC推進室の渡辺浩太郎主任と市ILC国際化推進員のアンナ・トーマスさん(米国)が講師を務め、ILCの研究内容や医療技術などへの応用可能性をクイズを交えて紹介した。

 研究施設ができればさまざまな国の研究者が同市に集まり、地域への経済効果が期待できると説明。渡辺主任は「ILCが完成するのはちょうど小学生の皆さんが大人になるころ。研究者のほか、通訳や建設業、接客業など、関連する仕事が多く必要となる」と展望を語った。