4こま漫画で英会話

岩手日報の4こま漫画「イワさんとニッポちゃん」を英語で伝えるため単語を調べる大槌高の3年生

 教室に英会話の声が響く。大槌町の大槌高(瀬戸和彦校長、生徒190人)は、新聞スクラップや、記事や4こま漫画を活用した授業で、進路の実現や英語で考えて表現する力を磨いている。全国大会では「新聞を用いた英語活動プラン~主体的・対話的で深い学びを目指して~」と題して実践発表を行う。

 コミュニケーション英語を選択する3年C組9人は7日、岩手日報朝刊に掲載されている4こま漫画「イワさんとニッポちゃん」を使って英会話に挑戦した。

 桜の開花を巡るストーリーを、2人一組になり辞書を片手に英語で語り合う。相手の表現を聞き、繰り返し話すことで、知識を増やし、スキルを高める効果があるという。

 季節や時事問題に関する話題が豊富な新聞は、旬のニュースを知り、英語で伝える教材として役立つ。初めてNIEに触れ、新聞スクラップにも取り組む谷池舞子さんは「新聞を読む機会が増えた。英訳することで、読むだけよりも、さまざまな見方、考えが生まれ視野が広がる」と新聞活用の効果を実感している。

 全国大会では今春卒業した生徒らが取り組んだプレゼンテーションと新聞スクラップの実践が発表の中心になる。

 プレゼンテーションは、生徒が進路に関する記事を選び要約や自分の考えをまとめて発表する活動で、新聞スクラップは気になる記事について意見をまとめ小論文などに生かす実践だった。二つの取り組みで、新聞記事に対し、自らの意見を持ち、伝え、自分とは違う考えを聞き、思考を深める力を養ってきた。

 実践発表を担当する鈴木紗季教諭(37)は、NIEを通した生徒の変化について「地域や社会の課題を知って自分で調べようとする生徒もおり、対話に深みが増した」と手応えを感じている。

進路実現へ学び深く

教諭 鈴木 紗季さん

 大学進学や就職など進路実現が大きな目標となる3年生は、新聞記事をきっかけに課題を掘り下げ、自ら学ぶようになった。英語科でもさまざまな活用が可能で、実践例を共有することで活用法が広がっていくことを期待する。

地域事情知る機会に

3年 田中 絵美里さん

 4こま漫画を英語で説明する授業は、コミュニケーションが楽しい。新聞で大槌町の人口減少を知り、全国大会に訪れる多くの人々に、地域の実情を知ってほしい。私たちも学んだことを生かし大槌を発信できるようになりたい。


 大槌高

 1919年開校。「真理」「礼節」「健康」が校訓。生徒有志による復興研究会が防災などに関しての取り組みを展開している。