学校に溶け込む新聞

宿泊研修を振り返り、はがき新聞にまとめる仙北中の2年生

 盛岡市の仙北中(佐藤亥壱(いいち)校長、生徒580人)の2年生192人は11日、宿泊研修を振り返るはがき新聞を作った。全校で新聞活用に取り組む同校は、全国大会で「新聞記事から、目的に応じた文章の種類や『説明のワザ』を見つけよう!」をテーマに2学年1クラスが国語科の公開授業に臨む。

 はがき新聞は、家族や世話になった宿泊施設の職員らに研修の成果を伝える目的で作製。野外のカレーライス作りや、目隠しを着けて歩く障害の疑似体験を通した学びなどの中から、心に残った活動やエピソードを分かりやすく三つの記事にまとめる。見出しも考え、レタリングに工夫を凝らした。

 新聞作りなどを担当する生徒が書き方の要点を説明すると、全6クラスの生徒は、それぞれ鉛筆を走らせた。個性的な題字や「クラスの仲深まる」といった見出しが躍る。4組の水本歩さんは「横書きの見出しを目立つように工夫した。研修で学んだことを自分の言葉で伝えようと考えた」と、はがきに向かった。

 同校では、生徒会の新聞委員会を中心に学校や学級の新聞作りに力を入れる。昇降口近くにはNIEコーナーを設けて、各紙の紙面を読み比べられるように掲示し、朝学習の時間(10分間)には新聞スクラップの活動を実施。学校生活に新聞が溶け込んでいる。

 同校の新聞活用は、自分に必要な情報を見つけ、考えを発信する力を育むことが狙い。現在の子どもたちに求められる主体的な問題解決や情報活用能力の育成につなげたい考えだ。

 全国大会では新聞スクラップを活用し、一般記事やコラム、スポーツなど種類の違う記事を選んで、文章を分析し、書き方のこつを学ぶ授業を展開する。

グループの絆も強め

教諭 長根 いずみさん

 はがき新聞作りは、文章を書くことのほか、宿泊研修を振り返り、グループの絆を強めることにもつながる。全国大会では、形式の異なる文章を読むことで、生徒が違いを発見し、文章を理解し、書き方の技を学ぶ公開授業にしたい。

取り組みを広く発信

2年 宮 怜奈さん

 はがき新聞は、宿泊研修でみんなで協力したことを中心に書いた。作文と違い短い文で簡潔に伝えるところが難しかった。大会では、全国から集まる人々に全校新聞スクラップなど仙北中の取り組みを知ってもらえればうれしい。


 仙北中

 1953年創立。校訓は「学道究行」。校歌の一節にある「学びの道を究めゆく」に由来する。合唱にも力を入れる。