東北森林管理局は26日、花巻、宮古、遠野の3市にまたがる早池峰山(1917メートル)で、ニホンジカの生息密度が高まり、貴重な高山植物がある区域への進入が進んでいる実態を公表した。昨年度行った生息状況調査の結果、2011年度と比べて生息密度が5・5倍に急上昇。食害も増えており、現状のまま放置すれば、高山植物など植物が無くなる恐れもある。

 調査は昨年の夏から秋に実施。山頂を中心に1万2千ヘクタールを30区域に分け、生息密度や食害状況、希少植物への被害を調べた。

 ふんの数を基に調べた平均生息密度は1平方キロメートル当たり8・2頭。11年度調査は同1・5頭だった。自然植生に目立った影響が出ないとされる密度、同3~5頭を大きく上回る。

 前回ゼロだった区域で新たに確認されたのは13区域。小田越(おだごえ)登山口東側は同25・7頭、河原の坊登山口付近は同10・2頭。鶏頭山の北側も密度が上がり、山頂の北側、南側ともに増加傾向にある。