算数まとめ、はがきに

学びを深めた算数はがき新聞を手にする岩泉小6年A組の児童

 自分たちで作った「算数はがき新聞」をのぞき込む児童。工夫した点などを話し合い、みんな笑顔になる。

 全校でNIEに取り組む岩泉町の岩泉小(高橋和江校長、児童149人)は、全国大会盛岡大会で「算数はがき新聞で育てる数学的コミュニケーション力~『わかった』をリポート、未来の自分に発信」をテーマに昨年の実践を発表する。

 算数はがき新聞は▼筋道を立てて考える力(思考プロセス)▼分かりやすく伝える力(算数・数学的なコミュニケーション)-の育成が狙い。3~6年生で各5、6回実施した。

 6年生は「比例と反比例」や「対称」、5年生は「体積」や「分数」など、単元の締めくくりに作成した。「分かったこと」を見出しにし、トップ記事で式や図、表を使い相手意識を持ち説明。サイド記事に学習の応用や友人の考えから気付いた点、自身の学習の深まりなどを書き込む。

 単元を振り返るとともに、学期末、年度末に学習の軌跡を確認。自己評価付きの画用紙に貼り付け掲示しクラスでも学びを共有した。

 6年の畠山椿さんは「短い文章に分かりやすくまとめる点が難しかったけど、表などを使い工夫した。みんなのはがき新聞は、図や式の使い方、表現が上手で参考になる」とにっこり。

 高橋校長は「端的に表現することで、核心に迫り、学びが深まる。具体例や友人からの刺激も多角的な思考につながる」と効果を強調する。

 新聞スクラップや記事を使ったフリートークなどにも取り組む同校。本年度からは毎週NIEタイムを設け、算数はがき新聞では、学習後、問題をつくり上級生に渡す発展型にも挑戦する。

今を知る生きた教材

教諭 西川 亮さん

 算数はがき新聞は、学んだことを簡潔に再構成し、知識のインプット、アウトプットにつながった。子どもたちも記事にするポイントを考えながら授業を受けるなど意欲的に取り組んでいた。新聞は社会と直結し、今を知る生きた教材。他の授業にもNIEを広げたい。

伝えることで知識に

6年 平野 未悠(みう)さん

 算数はがき新聞をつくり感じたことは、頭の中で分かったと思ったことを言葉にする難しさ。みんなに伝えることで、本当に自分の知識になったと思う。興味を持った記事は、スクラップして言葉の使い方などを作文を書くときの参考にしている。新聞はとても勉強になる。


 岩泉小

 1875年創設。「元気なあいさつ」「すすんで発表」「みんな仲良し」が児童の合言葉。NIEには2016年から取り組む。