投稿、スクラップに力

岩手日報朝刊から気になる記事を探す5年生

 盛岡市の松園小(高橋真司校長、児童259人)の5年生36人は、7月のNIE全国大会盛岡大会の授業公開に向け、昨年度から記事スクラップと投書欄への意見投稿に力を入れている。NIEの実践でニュースから社会を知るきっかけをつかみ、考えを言葉で伝える力を培う。

 同校はNIE実践指定校4年目。本年度のNIE授業開きだった13日は、5年生全員が同日付の岩手日報朝刊から気になるニュースを探した。「うわあ」「新聞のにおいがする」と声を弾ませて紙面を開くと、慣れた手つきでページをめくった。

 中嶋一良教諭(50)が「気になった記事は」と問い掛けると一斉に手が挙がり、史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの学校開設や、阪神大震災で被災した兵庫県と本県をつなぐ歌手のコンサートなど思い思いの記事について語った。

 5年生は昨年から気になった記事のスクラップノート作りに励んでおり、児童は記事の感想を書いたり、見出しを付けたり、語句の意味を調べたりと工夫して学んでいる。

 学習でまとめた意見は、全員掲載を目指して岩手日報の「声」欄に投稿している。既に4度掲載された児童もいるなど切磋琢磨(せっさたくま)しており、新聞を介したコミュニケーションは、子どもたちの「もっと知りたい」「もっと上手に書きたい」という学習意欲の向上に役立っている。

 NIE全国大会盛岡大会では「日本一の復興を目指して」をテーマに道徳の公開授業を行う。

文章力、飛躍的に向上

教諭 中嶋 一良さん

 NIEを通して児童の文章力はスピード、質、量のいずれも伸びている。意見投稿を励みにする子も多い。全国大会では、今までの積み重ねの成果をみせ、積極的に発言してくれることを期待する。全国の舞台の発表が、児童の心の成長のきっかけになってほしい。

1日2記事を目標に

5年 黒渕 縁(ゆかり)さん

 花や魚など生き物の記事が気になってよく読む。「声」欄に1度掲載されてうれしかった。(NIEの取り組みから)文章の書き方や漢字を覚えた。大好きな新聞を使った授業が今年も始まり、楽しい気分。1日1記事のスクラップを1日2記事に増やすように頑張りたい。


 松園小

 1974年開校。「よく考え、思いやりのあるたくましい子」を教育目標に掲げる。2017年度は禁煙を啓発するポスターコンクールで学校賞を受賞するなど芸術活動も盛んだ。あいさつ運動にも力を入れている。