岩手大農学部の川原田(かわはらだ)泰之助教(38)=生命科学=と、同大教育学部の名越利幸教授(62)=気象学=は、本年度の科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞した。若手科学者賞の川原田助教は、マメ科植物と根粒菌(こんりゅうきん)の共生相互作用の仕組みについての研究、科学技術賞理解増進部門の名越教授は、気象知識の普及活動が評価された。

 川原田助教は、マメ科植物ミヤコグサの根にあり、土の中の細菌を受け取る「EPR3」という受容体を解析。この受容体が、土壌に数億ある細菌のうち根粒菌が分泌する多糖を識別し、受け入れることを明らかにした。

 名越教授は、気象現象を可視化し、分かりやすく学べる教材の開発を進めている。温帯低気圧の仕組みをペーパークラフトで作った「温帯低気圧3Dペーパークラフトモデル」や、雨が降る仕組みを観察できる実験器などを手掛けた。