【東京支社】国際リニアコライダー(ILC)の計画見直しを巡り、文部科学省の有識者会議が再設置した素粒子原子核物理作業部会(座長・中野貴志大阪大核物理研究センター長)の第4回会合は13日、同省で開かれた。委員13人が有識者会議への報告書案について議論した。

 同案では、延長31キロのILC当初計画から20キロに見直した後の科学的意義を説明。欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)の大型円形加速器の実験結果などを踏まえ▽ヒッグス粒子の精密測定の実現可能性が明確となり、素粒子物理学の進む方向性に示唆を与える可能性がある▽トップクォークの精密測定は計画見直し後のILCでは不可能▽新粒子発見の可能性は計画見直し前より、さらに低くなる-などと指摘した。

 委員からは「新粒子の発見の可能性などの表現は見直しが必要」などの意見が出た。5月の次回会合では報告書案について引き続き議論する。