名古屋市在住の鍵盤ハーモニカ奏者吉田絵奈さんのコンサートは12日、陸前高田市気仙町の恩賜財団済生会陸前高田診療所(伊東紘一所長)で開かれ、津波で被災した高田松原のマツで作った木製鍵盤ハーモニカの美しい調べで聴衆を魅了した。

 吉田さんは東京都文京区のベーシスト藤谷一郎さんと共演し、技術を駆使した「カルメンファンタジー」、同市の復興への願いを込めて作曲した「光の音」などを披露。「見上げてごらん夜の星を」「ふるさと」などは会場一体で歌い上げた。

 同市矢作町の製造業村上宗子(ときこ)さん(67)は「マツの木の音色は柔らかい気がした。陸前高田の木を使って演奏してくれるのはうれしいことだ」と聞き入った。