NIEアドバイザー・女鹿 芳文

環境づくりが一歩に

女鹿 芳文さん

 新年度がスタートしました。新入生となる児童生徒を迎え、気持ちを新たにする4月です。本講座は、教育に新聞を生かすNIEに取り組もうとしている先生を対象に、少しでも手助けとなるお話を県内の日本新聞協会認定NIEアドバイザーがつづります。岩手の子どもたちがNIEを通し、これからの社会をたくましく生き抜く力を身に付けていけるようにアドバイスします。

 NIEに限らず、何事も最初始める際に、取り掛かりとして何をすればいいのか、迷うものです。

 そこで、今回の第1回は「何から始めればいいのか」についてお話しします。

 NIEは、学校などで新聞を教材として活用することです。したがって、教育の狙いや目的に即して、どのように活用するかが重要で、新聞を使用することや活用することが狙いや目的ではありません。これを大前提として、何から始めればいいでしょうか。

 それは、NIE環境を整えることです。植物などを育てようとするときの土づくりと同じです。

 では、NIE環境を整える土づくりは何を進めればいいのかというと、教職員と児童生徒を対象として、ハード面、ソフト面の両面で確認を行いましょう。

【ハード面】

・新聞購読の有無

・新聞の種類

・新聞の置き場所

 ※児童生徒の自宅と学校で状況を把握する。

【ソフト面】

・新聞を読んでいるか。

・新聞を読む(触れる)機会が確保されているか。

 確認後は、できるところから整えていきましょう。

 授業での活用を焦らずに、教師自身が新聞を読み、児童生徒に伝えたい記事を朝・帰りの会などで、紹介し話題にすることから始めてみませんか。具体例は新聞のNIEコーナーやネットで紹介されています。

 まずは、NIEの土づくりから始めましょう。


県教委主任指導主事 女鹿 芳文(めが・よしふみ)

 95年、花巻・若葉小で教員生活をスタート。中学校教諭、一関市教委を経て17年から県教委主任指導主事。07年に洋野・角浜中に勤務し、NIE実践校として取り組み始めた。10年から日本新聞協会認定NIEアドバイザー。岩手日報の中学生向けNIEワークシートを監修している。48歳。葛巻町生まれ。