復興途上のまちに映る再生の歩みと苦悩―。東日本大震災から間もなく7年を迎える大槌町を3日、上空から撮影した。被災した旧役場庁舎の解体是非で揺れる町中心部は、住宅再建が進む一方で広大な空き地も点在する。多くの課題を抱えながらも、被災地は希望を信じ前へ進む。
 (文は大船渡支局・長内亮介、写真は報道部・菊池範正)

旧役場庁舎と復興拠点施設(おしゃっち)が並ぶ大槌町中心部。葛藤を抱えながら町は進んでいる=3日

 土地区画整理事業を導入する町中心部の町方地区は新築した住宅や店舗が誇らしげに輝く一方で、周辺には無機質な空き地も目立ち、人口流出に悩む町の課題があらわになっている。

 一角には被災跡が生々しい旧役場庁舎。道を1本隔てた場所には、御社地(おしゃち)エリア復興拠点施設(愛称・おしゃっち)が月内の完成を目指して工事が行われている。

 町議会3月定例会に解体関連予算案が提案される予定の旧庁舎と、震災から立ち上がるまちのシンボル。その様子は、復興のはざまで葛藤する町の縮図にも見えた。