【東京支社】NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク(東京都)などは14日、都内で記者会見を開き、盛岡市の建設会社で働いていたベトナム人の男性技能実習生(24)が福島県で除染作業に従事していたと発表した。同法人など支援者は「来日前に除染作業をすると聞かされておらず、必要な教育もされていない」と強調。一方、建設会社の代表(56)は岩手日報社の取材に「説明不足はあったかもしれないが、建設機械の実習で問題はない」と反論。両者の対立は技能実習制度が抱える雇用・労働問題の存在を改めて浮き彫りにした。

 会見には実習生が出席し「(除染作業をすると知っていたら)絶対に来なかった。危険性が分かった今、健康が心配だ」と訴えた。

 支援側によると、実習生は2015年9月に来日。男性を受け入れた盛岡市の監理団体から1カ月の講習を受けた後、翌10月に同市の建設会社に雇用され、16年3月まで約5カ月間、福島県郡山市で道路や住宅で土壌をはぎ取る除染作業に従事した。16年9~12月は避難指示解除前の福島県川俣町で被災建物を解体。その後、昨年11月に寮を出て支援者に助けを求めた。