平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピック第5日(13日)アルペンスキーは異なる2種目の合計タイムで競うスーパー複合を実施し、女子座位で村岡桃佳(早大)が銅メダルを獲得した。滑降、スーパー大回転に続く、今大会自身3度目の表彰台。日本は競技初日から4日連続のメダル獲得で、今大会5個目となった。村岡は前半のスーパー大回転で首位と0秒32差の2位につけ、後半の回転でも2位のタイムをマークした。

 男子座位は鈴木猛史(KYB)が4位に入った。前半のスーパー大回転は9位だったが、得意とする後半の回転を2位のタイムで滑った。狩野亮(マルハン、岩手大)は回転で失格し、今大会滑降2位の森井大輝(トヨタ自動車)はスーパー大回転で転倒し、途中棄権した。

 バイアスロン立位は、男子12・5キロで佐藤圭一(エイベックス)の9位、女子10キロで出来島桃子(新発田市役所)の9位が最高。阿部友里香(日立ソリューションズJSC、大東大4年、盛岡南高)は11位だった。パラアイスホッケーの日本は1次リーグ最終戦でチェコに0-3で敗れ、3戦全敗でB組最下位が決まった。高橋和広(西東京市役所、盛岡中央高-千葉工大)は3試合連続出場した。日本は14日の5~8位決定予備戦で、A組3位のノルウェーと対戦する。

(共同)

阿部、ミス響く

 高校3年で初出場した4年前とは強さも責任感も違ったが、表彰台は遠かった。国際大会で好成績を積み重ねたバイアスロン女子立位の22歳、阿部には「自分が上で頑張らないといけない」という自負が生まれた。ただ、真価が試される平昌での二つ目の勝負となった10キロは、射撃で計8発のミスが響き11位だった。

 親元を離れて大学生となり、孤独な時間も少なくなかった。

 自らを律するだけでなく、2016年からは国立スポーツ科学センター(JISS)で医科学トレーニングに着手。練習メニューと成果を綿密にチェックしながら海外勢に負けない肉体改造に励んだ。バイアスロンは17年世界選手権で3位に入り、自信は増していた。

 左手の障害を意識せず過ごしていた中学の頃、10年バンクーバー大会をテレビで見て「こんな世界があるなんて」とパラリンピック出場に夢のかじを切った。14年ソチ大会は雰囲気にのまれた。「もう一度あの舞台に立ちたい」という思いで臨んだが、念願のメダル獲得は次戦以降に持ち越しとなった。

(共同=渡辺匡)

狩野、後半回転で失格 アルペンS複合男子座位

男子スーパー複合座位 狩野亮の後半・回転の滑走=平昌(共同)

 アルペンスキー男子スーパー複合座位の狩野は、後半の回転で精彩を欠いた。板をずらしながら斜面を下る姿は、得意とする高速系種目での勇姿とは対照的。バランスを崩した終盤に旗門不通過で失格となり「やっぱりふがいなかった」と下を向いた。

 残るは回転、大回転という技術系の2種目。ともに苦手とするが「どこまで食らいつけるか挑戦したい」と力を込めた。