国際リニアコライダー(ILC)計画で用いる測定器「ILD」研究チームの国際会議は20日、一関市大手町の一関文化センターで、3日間の日程で始まった。世界的な建設候補地とされる北上山地(北上高地)の地元で、実現に向けた技術面の課題を協議する。

 本県開催は奥州市での2014年以来4年ぶりで、日米欧7カ国の63人が参加。開会行事のみ公開され、チーム代表者のドイツ電子シンクロトロン(DESY)のティーズ・ベンケ教授は「欧州の次期素粒子物理戦略(5カ年計画)にILCが位置付けられるように準備する重要な会議となる」と述べた。

 参加した東北大大学院の佐貫智行准教授によると、初日は測定器の主要部分の技術などをテーマに研究発表が行われた。今後はILC実験で生じる物理現象の解析性能などを協議するほか、鈴木厚人県立大学長が講演で東北の受け入れ態勢を説明する。