平昌冬季五輪新種目の女子ビッグエア予選で藤森由香(アルビレックス新潟)が94・25点で2位、16歳の岩渕麗楽(キララクエストクラブ、一関学院高1年)が92・75点で3位、19歳の鬼塚雅(星野リゾート)は86・50点の7位となり、上位12人による23日の決勝に進んだ。

 広野あさみ(TJR)は37・75点の24位で敗退した。98・00点のアンナ・ガサー(オーストリア)がトップ通過した。予選は2回の演技で高い方の得点が採用された。

(共同)

 「奥の手」残し高得点

 女子ビッグエア予選で岩渕麗楽は堂々の3位通過。強風でジャンプを乱され14位に終わったスロープスタイルの借りを返すかのように華麗な空中技を決めた。

 1回目は逆スタンスで踏み切って2回転半する「キャブ900」を繰り出し、予選突破には十分な80点。それでも「あんなクオリティーでは満足できない」と2回目も同じキャブ900。力強い踏み切りから高く跳び上がり、ボードを手でつかむグラブもきれいに決めて92・75点という高得点をたたき出した。

 「どうだ」と言わんばかりに右手を掲げた149センチの新鋭ボーダーに観客は喝采を送った。

 昨年12月のワールドカップで初優勝したビッグエアは得意種目。「スロープスタイルより緊張しない。自信を持って自分のスタイルを貫いた」と語る。一気に五輪まで駆け上がったシンデレラガールの瞳には頂点しか映っていない。

 3回演技の決勝は2種類の技が必要で、キャブ900に加えて縦2回転横3回転の大技「バックサイドダブルコーク1080」を成功させれば、メダルに大きく近づくが、本人はそれでも足りないとみる。

 「五輪は今までにないくらいレベルが高く、自分は今のままでは厳しい」と語り、女子ではまだ誰も決めていない「フロントサイドダブルコーク1080」への挑戦も視野に入れる。

 はじけるような笑顔で「日本の金メダル獲得の流れに私も便乗したい。ビッグエアを純粋に楽しみ、金メダルを目指します」ときっぱり。23日の決勝は自らの夢をつかみにいく。

(報道部・刈谷洋文)