「文学の国岩手」の若き才能が、最高の輝きを放った。2018年度全国高校文芸コンクールで県勢は、4部門で最優秀賞の快挙。文芸部誌部門は、盛岡四が2年ぶりに王座を奪還し、前年度最高賞の盛岡三も優秀賞に選ばれた。高め合う両校の存在は他校にも刺激を与え、県勢は6部門で22人、3団体が入賞を果たした。近年は芥川賞連続受賞など、本県関係の作家の活躍も目覚ましい。県内の作家は背景に「真面目な人間性を育む風土がある」と分析。本県文壇のさらなる盛り上がりを期待する。

 盛岡四文芸部(熊谷陽佑部長、部員18人)の「志高文芸」52号(B5判、307ページ)は「多様性」がキーワード。北上川の流れに沿って小説や紀行文、伝記などをつづった特集「北上川」を目玉に据えた。運動部の活動を詩で描いた新企画も柱の一つ。地元色を前面に出し、最優秀賞と文部科学大臣賞に輝いた。

優秀賞に選ばれた盛岡三文芸部。高校生の等身大の目線が評価された=盛岡市高松

 盛岡三文芸部(太田彩季部長、部員14人)の「黎(れい)」18号(B5判、275ページ)は、高校生の等身大の目線で書いた作品で構成した。プロの俳人らと行った句会を収録。「パリピ(クラブなどに通う若者たち)」「陽キャ(陽気な性格の人)」など若者言葉を使った小説の新企画では、高校生らしさを打ち出した。

 両校は5年前から交互に最優秀賞を受賞。今回は水沢、一関一、盛岡誠桜からも最優秀、優秀賞に選出され、県全体のレベルの高さを見せた。