県は三陸ジオパークを発信する新たな手段として、仮想現実(VR)技術を活用した動画を制作している。VRの特長を生かして360度見渡せるほか、小型無人機(ドローン)による上空や海側からの視点も取り入れた動画でジオを体感できる。動画は来年3月に完成予定で、沿岸の施設に配置するVR専用ゴーグルのほか、各自のスマートフォンで見てもらうことで、広大なジオパークの理解促進につなげる。

 動画は三陸北部・南部の地質特性や災害の伝承などテーマごとに分かれ、沿岸18カ所で撮影した。3月の完成後は沿岸各地のインフォメーションセンターなど10カ所に専用ゴーグルを配置して、無料で利用できる。スマートフォンやタブレットでもダウンロード可能で、会員制交流サイト(SNS)用の短編動画も制作する。

 リアス海岸を上空から眺めたり、サッパ船の船首に付けたカメラで海側から陸を見上げるなど、さまざまな視点を取り入れた。普段立ち入ることのできない陸前高田市の震災遺構の「道の駅高田松原タピック45」「陸前高田ユースホステル」の内部の様子も見ることができる。