東日本大震災の津波で被災した民家を改修して利用していた大船渡市赤崎町の永浜地域仮集会場は6日、解体作業が始まった。2012年1月から昨年11月までの約5年10カ月、まちの未来のために同集会場で行われた会議は355回。地域公民館の津波流失を受けて自宅を開放した同市赤崎町の志田正二さん(73)は感謝を胸に、震災からの復興を目指す地域の拠点となった旧宅との別れを惜しんだ。

 小雨の中、内装の取り壊し作業が始まった。「寂しさはあるが、震災後すぐ壊されるところがこれまで残ったんだもの」と静かにうなずく志田さん。週明けには重機による作業が始まり年内に完了する予定だ。

 志田さんは、08年3月に完成し3年後の震災で被災した自宅(軽量鉄骨造り2階建て、延べ床面積約170平方メートル)の一部を改修して開放。高台への集団移転など、住民らが膝を突き合わせて地域の復興を話し合った。