「先祖のたたりで不幸になる」などと不安をあおり、高額な商品やサービスを売りつける霊感商法が県内でも後を絶たない。首都圏の男女計12人が6月と11月に県警に逮捕された詐欺事件では県内の女性も被害に遭い、要求額を徐々に増やすなど巧妙な手口が公判を通じて明らかになってきた。県民生活センター(盛岡市)によると、2008年度以降の霊感商法の相談者は女性が約7割を占める。詐欺と気付かないままの被害者も多いとみられ、相談機関は幅広い世代に注意を促す。

 「1日2千円の加持祈祷(きとう)を40日やれば水子が供養されると言われ、8万円を払った。さらに地蔵6体で300万円が必要と言われ、祈祷師らがこのうち250万円を負担すると言うのを信じて50万円郵送した」

 5日に盛岡地裁で開かれた霊感商法事件の公判。検察官が被害に遭った雫石町の70代女性の供述調書を読み上げた。女性はカタログの広告を見て安価なブレスレットを購入。商品と一緒に送られてきた用紙に回答して返送すると、犯行グループから電話がかかってきた。

 同センターは▽金を支払っても運が上がるわけではない▽クーリングオフ期間内や法定書面が交付されていない場合は解約を申し出る▽恐怖を感じる場合は警察に相談する-などと助言。高橋雅彦所長は「不安をあおる勧誘はすぐ契約せず、家族や最寄りの消費生活センターに相談してほしい」と呼び掛ける。

 相談は同センターの消費生活相談専用電話番号(019・624・2209)か消費者ホットライン(188)へ。