自殺対策や障害者理解を促進するイベントひらいずみココロフェスタ(平泉町主催)は2日、同町平泉の平泉文化遺産センターで開かれた。一関市滝沢のアスペルガー症候群の作家、慧風(えふう)(本名鈴木善幸)さん(41)と県立療育センター(矢巾町)の相談支援部発達障がい支援係の長葭康紀(ながよし・やすのり)係長(43)が当事者と専門家の視点から解説。町内外の約70人が発達障害に理解を深めた。

 発達障害の特徴や、慧風さんが創作活動を始めたきっかけなどを質疑応答を交えながら語った。慧風さんは「世の中で『ふつう』に行われていることが非合理的に見えて納得できず、ストレスに感じるときがある」と日常生活で困った事例を紹介した。

 長葭係長は「アスペルガー障害の人の中心には正論があり、考え方が合理的。ただ、世の中には正論のほかに『正解』というその場にふさわしい考え方があると説明すると理解ができる」と解説。発達障害の支援の仕事については「周囲にその人のことを理解させる通訳のような役割で、自己理解を促すことが大切。発達障害は個人差が大きく、世の中の情報はごく一部だ」と訴えた。