2018年の県内魚市場の水揚げ量は、不漁に見舞われた前年から好転した。25日現在、10万2577トンに上り、3年ぶりに10万トン台を回復。マイワシの豊漁やイサダ、サンマなど主要魚種の持ち直しで、記録のある1994年以降最低だった前年最終を18・1%上回った。ただ、東日本大震災前の水準を大幅に下回り、価格も高いため加工業者には依然厳しい状況。水産関係者は来年一層の水揚げ拡大を期待する。

 水揚げ量は県水産技術センター水産情報配信システムの数値。マイワシは県内巻き網船の誘致と豊漁が重なり、1万5209トン(17年年間比102・6%増)と大幅に増加。主要魚種はサンマが2万3586トン(同67・3%増)、秋サケが8949トン(同38・7%増)、イサダが1万1380トン(同88・1%増)など、軒並み持ち直した。

 宮古市魚市場を運営する宮古漁協の坂下尚司市場販売部長は「イサダは単価も良く、秋サケも好調に推移している。数量が確保され、サンマとサケの加工業者はまずまずだったのではないか」と総括する。

 ただ、震災前の3年間(08~10年平均)と比べるとサンマが54・9%、秋サケが60・2%、スルメイカが84・9%それぞれ減少。綾里漁協(大船渡市)の佐々木靖男組合長は「大船渡全体として定置網はいい結果でない。イカは非常に厳しい」としつつ「サバが最後に多く取れた。来年も続いてほしい」と水揚げ回復を願う。