一関市室根町で10月に行われた室根神社大祭を記念し、総代の小野寺浪夫(なみお)さん(76)=同町折壁=が制作した木彫りのてんぐ面が30日、同神社に奉納された。面の長さは室根山の標高895・3メートルにちなみ89・53センチとするなど、勧請(分霊)1300年の節目にちなんだ数字を取り入れ、神社への誇りと愛着を表した。

 大工の経歴を生かし、趣味で神楽面などを制作してきた小野寺さん。面の材料となったのは2016年8月の台風10号による強風で被害を受け、伐採が決まった同神社の樹齢約350年とされる御神木のスギの木だ。

 「何らかの形で木を残し、神社大祭にもちなんだ作品を作りたかった」と御神木の一部を譲り受け、2年3カ月余りかけて、てんぐの面に仕上げた。

 面は31日から1月3日まで参拝客が見学できるよう本殿内に展示される。