東日本大震災で全焼した山田町の山田ハリストス正教会(水口優明(まさあき)管轄司祭)は2日、同町八幡町に再建した。約140年の歴史を持つ教会は、過去にも津波など困難に直面し、信者が一丸となって乗り越えてきた。今回は全国の支援を受け、震災から約7年9カ月で復活。高い建物はかさ上げした新中心部で目立ち、住民との交流も期待される。震災の記憶を伝える復興のシンボルとして、町に再出発の鐘が鳴り響いた。

 同日は完成を祝う成聖式(せいせいしき)を行い、信者ら約80人が参加。青空に十字架がそびえ立つ教会で、信者は祈りをささげ、聖水をまいた。

 日本ハリストス正教会教団(東京都)に寄せられた義援金で再建した。木造1階建て、延べ床面積約86平方メートル。建物の中には、焼け跡から見つかった聖歌の楽譜や燭台(しょくだい)を飾る。

 山田ハリストス正教会の信者代表の白土(しらと)六郎執事長(72)は「全国から多くの支援をいただき、感謝したい。幾多の試練を乗り越え、ようやく再建した」と安堵(あんど)した。