「盛岡のソウルフード」として、全国に知られる存在となった盛岡市長田町の福田パン(福田潔社長)は2018年、創業70周年を迎えた。当初学生向けに作られた名物のコッペパンは、豊富な種類が評判を呼び、全国から観光客が訪れるスポットに。「安くておなかいっぱいに」という創業時から変わらない思いを大切に平成が終わる新年を迎える。

 同社は1948年、現在の本店の場所で創業。酵母の研究経験があった初代留吉さんが始めた。開店当時は精米やジャムの加工なども請け負っていた。

 当初販売していたフランスパンを柔らかく改良し「ソフトフランスパン」として販売。これが現在のコッペパンで、社内では今も「フランス」と呼ぶ。もともと学生向けに考案。パン1個と牛乳で、ご飯2膳とみそ汁1杯分のカロリーを摂取できるように大きく作られた。

 約60に上る豊富な種類も消費者目線を心掛けた結果だ。専門業者から提案を受けるたびに「面白い」と種類を増やした。福田社長(49)は「お客さんが喜んでくれると、簡単にはやめられない。気づけばとんでもない種類になった」と笑う。