熱い思いを届けたい

 1年後は(国際大会で)10位以内、4年後は表彰台に上る-。矢巾町出身で平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピックのアルペンスキー男子立位に出場した高橋幸平選手(18)=盛岡農高3年=が、報告会で語った。世界で戦う若者の闘志を宿した目が忘れられない。

 高橋選手は本番、荒れたコースで転倒する選手が続出する中、初出場とは思えないほど積極的な滑りでテレビ観戦会に集まった地元住民を驚かせた。帰国してから髪が短くなっていることを聞くと「危険なコースだったが、自分に気合を入れるために選手村で切りました」と、屈託のない笑顔だった。

 全日本モトクロス選手権では、同町出身の横沢拓夢さん(20)が初優勝。「来年は世界で活躍する」と目標を定める。高2で国際A級に最年少昇格してからは全国を転戦。チームに所属しないプライベーターとして臨んだ今年、けがを乗り越えて初の栄冠をつかんだ。リハビリ期間中は「いつもピンチの後にチャンスが来るので、今回も楽しみにして練習しました」と話してくれた。

 2人の共通点は困難があっても楽しみ、乗り越える前向きな気持ちを持つこと。そして家族の支え。来年も多様な分野で本県出身者の活躍が期待される。その熱い思いを文字にして届けていきたい。

(山本 直樹)